2002年6月18日(火)18:24

プローディ委員長は欧州委員会の速やかな改革を計画

ブリュッセル(ロイター)

欧州委員会のロマーノ・プローディ委員長は、2004年に計画の欧州連合(EU)の拡大に備え、欧州委員会の速やかな改革を目指している。委員長は火曜日ブリュッセルにおいて、改革なしには欧州委員会は麻痺すると語った。

プローディ委員長の提案は欧州委員会に階級的構成を求めている。現在は20名の欧州委員全員が毎週集まり、共同で決定を下している。これに対しプローディ委員長は、毎週の会合を委員長と副委員長に限定するよう提案している。副委員長はとりわけ重要な任務を管轄する。委員会全体は月に1回か2回の召集とし、優先課題の決定や原則的決定を行うとしている。

プローディ委員長は、2005年以降は各国から1名の欧州委員を出すというニース首脳会議で合意された原則に固執している。委員長は、どの新規加盟国も自国の委員を求めている。「欧州委員は欧州連合と加盟国を結ぶシンボルなのである」と語った。ニース条約はまだ発効に至っていない。これまでは加盟15ヶ国がそれぞれ最低1名の委員を送っていた。大国のドイツ、イギリス、フランス、スペイン、イタリアは各2名の委員を出している。

2004年にはおもに東欧の国々がEUに加盟することになっている。加盟交渉は今年中にも完了する予定である。

EU筋の判断では、欧州委員会は作業方法の変更の提案を自ら決定することができるが、プローディ委員長はこの提案を金曜日と土曜日にセヴィリアで開かれるEU首脳会議の席で各国首脳に諮ると予想されるという。首脳会議では各国首脳も自らの仕事の改革を決定する意向である。とりわけ、専門の閣僚理事会の数を削減し、首脳会議を欧州閣僚理事会で準備し、開催期間を1日に制限する計画を立てている。

原題:Prodi fuer schnelle Reform der EU-Kommission




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